ベトナム旅行で「パクチーは苦手だから抜いてほしい」と感じても、ベトナム語がわからないと注文が不安になります。
英語やジェスチャーだけでもある程度は通じますが、ひと言ベトナム語を添えるだけでぐっとスムーズに伝わり、店員さんの反応も柔らかくなります。
ここでは「パクチーを抜いてください」をベトナム語で伝えるフレーズと、その使い分けや発音のコツ、実際の注文シーンでの活用例まで詳しく紹介します。
パクチーを抜いてくださいをベトナム語で伝えるフレーズ5選
まずは「パクチーを抜いてください」と伝えたいときに、そのまま使える代表的なベトナム語フレーズを5つ紹介します。
どれも旅行者が使いやすく、屋台やローカル食堂でも通じやすい言い方なので、自分のスタイルに合うものを選んで覚えておくと安心です。
Đừng cho rau mùiの基本フレーズ
最もベーシックな言い方が「Đừng cho rau mùi.(ドゥン チョー ラウ ムイ)」で、「パクチーを入れないでください」という丁寧なお願いの意味になります。
Đừngは「〜しないでください」、choは「入れる・加える」、rau mùiは「パクチー」を表すので、単語の意味をセットで覚えるとほかの食材にも応用しやすくなります。
お皿が来る前、注文の最後に「Đừng cho rau mùi.」と一言添えると、トッピングとしてパクチーを乗せるのをやめてもらえることが多いです。
ベトナム語は声調があるため完璧に発音するのは難しいですが、ゆっくりはっきり区切って言えば十分通じます。
どうしても不安な場合は、このフレーズをスマホやメモにベトナム語で表示して店員さんに見せるとより確実です。
Không rau mùiの短い表現
屋台などの忙しい場面では「Không rau mùi.(コーン ラウ ムイ)」というさらに短い言い方もよく使われます。
Khôngは「〜ない」という否定を表し、「パクチーなしで」というニュアンスのカジュアルな表現になります。
英語の「No coriander.」と同じ感覚で使えるので、ベトナム語が苦手な人でも覚えやすいのがメリットです。
店員さんにどんぶりを手渡される直前に指でパクチーを指さしながら「Không rau mùi.」と言えば、素早く意図を理解してくれることが多いです。
一方でĐừng cho rau mùi.よりややぶっきらぼうな印象になることもあるため、丁寧さを重視したいときは前のフレーズを優先すると安心です。
南部で使うngò ríの言い方
ベトナムでは同じパクチーでも北部と南部で呼び方が変わり、南部では「ngò rí(ンゴー リー)」という単語がよく使われます。
ホーチミン周辺では「Đừng cho ngò rí.」や「Không ngò rí.」といった言い方のほうが自然に聞こえる場面もあります。
旅行者が発音するときは「ンゴー リー」とカタカナのリズムで区切りながら言うと通じやすくなります。
北部のハノイでもngò ríという言い方自体は理解されることが多いので、「rau mùi」と「ngò rí」のどちらも覚えておくと安心です。
メニューに書かれている表記と同じ単語を選んでフレーズを組み立てると、店員さんにもイメージしてもらいやすくなります。
アレルギーを伝えるベトナム語
「好き嫌い」ではなくアレルギーでパクチーを避けたい場合は、理由まで伝えるとより真剣に対応してもらえます。
そのときに使えるのが「Tôi bị dị ứng với rau mùi.(トイ ビ ジウ ン ヴォイ ラウ ムイ)」というフレーズで、「私はパクチーにアレルギーがあります」という意味です。
実際の会話では「Đừng cho rau mùi, tôi bị dị ứng.」のように、「入れないでください」と「アレルギーがある」を続けて言うと伝わりやすくなります。
聞き取ってもらえるか心配な人は、あらかじめこの文をベトナム語で印刷したカードやスマホ画面に用意し、見せながらゆっくり読んでも良いでしょう。
アレルギーであることをはっきり伝えておけば、パクチーに限らず似た香草を避けてくれることも期待できます。
英語フレーズとの併用
観光地のレストランでは英語が通じることも多いため、ベトナム語と英語を合わせて使うとさらに安心感が高まります。
例えば「No coriander, please. Đừng cho rau mùi.」のように英語とベトナム語を続けて言うと、どちらか一方で意味が伝わる可能性が高くなります。
英語だけでうまく伝わらなかった経験がある人ほど、現地語のひと言を添えることで店員さんの表情が変わるのを実感しやすいでしょう。
発音に自信がないときは、メモやスマホにフレーズを書いておき、口でゆっくり読みながら画面も指さして見せると誤解がぐっと減ります。
短期旅行でも、このように英語とベトナム語を組み合わせて使う習慣をつけると、食事のストレスが少ない旅になります。
ベトナム語のパクチー表現の発音のコツ
次に、先ほど紹介したフレーズを実際に口に出すときに役立つ、単語の意味や発音のポイントを整理しておきましょう。
ベトナム語独特の声調や母音に完璧にこだわる必要はありませんが、いくつかコツを押さえるだけでぐっと通じやすくなります。
パクチーを指す単語
まずは「パクチーそのものを指すベトナム語」が地域によって変わることを知っておくと、現地で戸惑いにくくなります。
北部や教科書では「rau mùi(ラウ ムイ)」、南部では「ngò rí(ンゴー リー)」という言い方がよく使われます。
どちらも同じ香草を指しているので、メニューや会話の中で見かけた単語に合わせてフレーズを選びましょう。
| 単語 | rau mùi |
|---|---|
| 読み方の目安 | ラウ ムイ |
| 主な地域 | ハノイなど北部で一般的 |
| 意味 | パクチー(コリアンダー) |
| 補足 | ベトナム語学習サイトや教科書にもよく出てくる表現 |
南部でよく聞く「ngò rí」は、日本人には少し発音が難しいものの、カタカナ読みでも十分通じることが多いので気楽に試してみてください。
否定表現のニュアンス
「Đừng」と「Không」はどちらも否定の意味を持ちますが、会話の中ではニュアンスに違いがあります。
Đừngは「〜しないでください」という、相手の行動をやんわり止めるお願いに近い表現です。
一方でKhôngは「〜ではない」「〜がない」という事実を述べる形に近く、「パクチーなしで」というシンプルな指定に使われます。
レストランで穏やかにお願いしたいときは「Đừng cho」、屋台でぱっと意思表示したいときは「Không rau mùi」のように使い分けるとバランスが良くなります。
どちらも失礼な表現ではないので、自分にとって言いやすいほうから慣れていけば問題ありません。
旅行者でも通じやすい発音のポイント
声調付きの発音にこだわりすぎるより、旅行者は「ゆっくり・はっきり・区切って話す」ことを意識したほうが全体として通じやすくなります。
フレーズを覚えるときは、意味と一緒にリズムで定着させると、緊張していても口から出てきやすくなります。
- 一語ずつ区切って話す
- 語尾を伸ばしすぎない
- 小さな声より少し大きめの声
- 早口にならないよう意識する
- 笑顔で落ち着いて伝える
特に「Đừng cho rau mùi.」は単語が短いので、音を一つずつ区切って繰り返し声に出す練習をしておくと本番でもスムーズです。
どうしても不安な場合は、店員さんに「こう言えば良い?」と聞きながら真似して発音を教えてもらうのも、旅先ならではのコミュニケーションになります。
文字で見せる伝え方
発音が心配な人にとって一番安心なのは、「ベトナム語で書かれたフレーズを画面や紙で見せる」方法です。
事前に「Đừng cho rau mùi.」「Không rau mùi.」「Tôi bị dị ứng với rau mùi.」などをベトナム語表記のままメモアプリに保存しておきましょう。
注文時には、店員さんにスマホの画面を見せながら指差しで示せば、発音が多少違っても意味は正確に伝わります。
フレーズの下に日本語で「パクチー抜きでお願いします」と自分用のメモを書いておくと、どれがどの意味か混乱することも減ります。
オフラインでも使える翻訳アプリやスクリーンショットを用意しておけば、電波が弱い場所でも安心です。
シーン別で使うパクチー抜きフレーズ
同じ「パクチー抜きで」という意味でも、フォーの専門店、バインミー屋台、ローカル食堂などシーンによって言い方のタイミングが少し変わります。
ここでは代表的な3つの場面をイメージしながら、実際にどのようにフレーズを組み合わせて使えば良いかを見ていきましょう。
フォーを注文する場面
フォーの店では、麺の種類やサイズを注文したあとにパクチーを抜いてほしいことを伝えると、トッピング調整がスムーズです。
例えば「Cho tôi một phở bò. Đừng cho rau mùi.」と言えば、「牛肉フォーを一杯ください、それからパクチーは入れないでください」という流れになります。
英語が少し通じそうな店であれば、「One beef pho, please. Đừng cho rau mùi.」と英語と合わせて言ってもかまいません。
出てきたフォーにパクチーが少しだけ乗っている場合は、取り除いて食べても良いですし、追加で「Tôi không ăn được rau mùi.」と伝えて今後の参考にしてもらうのも一つの方法です。
何度か同じ店を利用するときは、初回の注文でしっかり伝えておくと、次回以降は店員さんのほうから気を利かせてくれることも多いです。
バインミーを買う場面
バインミー屋台では注文から受け取りまでの流れが早いので、最初に「パクチー抜き」を伝えておくのがポイントです。
たとえば「Cho tôi một bánh mì thịt. Không rau mùi.」と言えば、「肉入りバインミーを一つください、パクチーはなしで」という意味になります。
屋台によってはパクチー以外にも香草がたくさん入るため、「Đừng cho rau thơm.」とハーブ全体を抜いてもらう言い方を覚えておくと安心です。
店員さんが具材を入れ始めるタイミングで、「Không rau mùi nhé.」と軽く声をかけるだけでも、パクチーを避けてもらえる可能性が高まります。
バインミーはテイクアウトが多いので、パクチーが残っていると持ち帰り中も香りが強く残るため、注文時のひと言がとても大切です。
屋台で食べる場面
夜市や路上の屋台では、注文の手順が決まっておらず、指差し注文になることも少なくありません。
このような場面では、料理を指さして「Cái này, không rau mùi.」とシンプルに言うと、視覚とセットで意図を伝えやすくなります。
席に座ってから店員さんが香草の皿を持ってくるスタイルの店では、皿を指して「Tôi không ăn rau mùi.」と一言添えるだけでも十分です。
人が多くて声が届きにくい場合は、先に紹介したベトナム語のフレーズを紙に書いて渡すと、屋台の忙しいスタッフにも瞬時に伝わります。
屋台はローカル感が強い分、最初は少し緊張しますが、「パクチー抜き」のひと言を準備しておけば、ぐっとハードルが下がります。
ベトナム料理でパクチーが多いメニュー
ベトナム料理は全体として香草を多用しますが、すべてのメニューに大量のパクチーが入っているわけではありません。
どの料理にパクチーが多く使われやすいかを知っておくと、「パクチー抜きフレーズ」を優先して使う場面の目安がつかみやすくなります。
麺料理に多いパクチー
フォーやブンなどの麺料理は、日本人がベトナムでよく注文する定番メニューであり、パクチーもトッピングとして乗っていることが多いです。
スープ表面に浮かんでいる緑の葉の一部がパクチーで、香りがスープ全体に広がりやすいのが特徴です。
パクチーが苦手な人は、麺料理を注文するときは基本的に「Đừng cho rau mùi.」をセットで言うくらいの感覚でちょうど良いでしょう。
もしトッピングのハーブが別皿で出てくるスタイルの店なら、パクチーだけ避けて残すこともできます。
スープの味そのものはパクチーがなくても十分おいしいので、「抜いてしまったら本場の味じゃないのでは」と心配する必要はありません。
生春巻きに添えられるハーブ
生春巻き(gỏi cuốn)や生野菜が多い前菜では、パクチーを含むハーブの盛り合わせがどっさり出てくることがあります。
巻かれた状態の春巻きの中にパクチーが入っている店もあれば、自分で好みのハーブを巻いて食べるスタイルの店もあります。
前者の場合は注文時に「Không rau mùi.」と伝えておけば、中に入れるハーブを変えてくれることがあります。
後者の場合は、ハーブの盛り合わせの中からパクチーだけ避けて残せば良いので、あえてフレーズを使わなくても対応可能です。
見分けがつかないときは、店員さんに「rau mùi?」と聞いてパクチーだけ指さしてもらうと、その後は安心して食べ進められます。
ローカル食堂の香草セット
ローカル食堂や家庭料理の店では、メイン料理とは別に大きな香草の皿がどんと置かれることがよくあります。
この香草セットの中にはパクチー以外にもバジルやミントなどさまざまな葉が混ざっており、慣れていないと見分けが難しいかもしれません。
パクチーが完全に苦手な場合は、最初に皿を指しながら「Tôi không ăn rau mùi.」と伝えれば、パクチーを減らしてくれたり、別のハーブを中心に盛ってくれることもあります。
自分から積極的にコミュニケーションを取ることで、店側も「この人はパクチーが苦手なんだ」と理解し、次回以降の対応がスムーズになります。
香草文化そのものを楽しみたい人は、パクチー以外のハーブの香りや食感に意識を向けてみると、新しい発見が増えていきます。
ベトナム語でパクチー抜きを伝えるポイントの振り返り
パクチーが苦手でも、「Đừng cho rau mùi.」や「Không rau mùi.」といったシンプルなフレーズを一つ覚えておくだけで、ベトナムの食事はぐっと快適になります。
北部では「rau mùi」、南部では「ngò rí」といった呼び方の違いがあるものの、どちらも同じパクチーを指すので、メニューや店員さんの言葉に合わせて使い分ければ十分です。
発音に自信がなくても、ゆっくりはっきり区切って話したり、スマホやメモにベトナム語表記のフレーズを用意して見せることで、意思はしっかり伝わります。
フォーやバインミーなどパクチーが多い料理では、注文のたびにひと言添えることを習慣にすれば、苦手な香りに悩まされる場面はどんどん減っていきます。
ベトナム語の「パクチー抜きフレーズ」を味方につけて、自分のペースでベトナム料理の世界を楽しんでみてください。

