ベトナムの友達や職場の同僚にきちんと謝りたい場面で、ベトナム語ではどうやってごめんなさいを伝えればよいのか迷う人は多いです。
日本語の「すみません」と同じ感覚で使える表現もあれば、場面によって言い換えが必要なフレーズもあります。
ここでは旅行やビジネス、恋人とのやり取りなどさまざまなシーンで使えるベトナム語の謝罪フレーズと、文化的な考え方の違いを丁寧に整理して紹介します。
ベトナム語でごめんなさいを伝えるフレーズ7選
このセクションでは、ベトナム語でごめんなさいを伝える代表的なフレーズを七つ選び、それぞれの意味とニュアンス、使いやすいシチュエーションを紹介します。
どれも短くて覚えやすい表現ばかりなので、発音の目安と一緒にメモしておくと実際に口から出やすくなります。
まずは基本の言い方から、より丁寧な謝罪、軽く理解を求める表現まで順番に見ていきましょう。
Xin lỗiの基本
ベトナム語でごめんなさいに最も近い基本の表現が「Xin lỗi」です。
軽い失敗から少し重めの謝罪まで幅広い場面で使えるので、まずはこのフレーズを確実に覚えることが大切です。
発音は「シン・ロイ」に近く、最初の「xin」はまっすぐ伸ばし、後ろの「lỗi」は少し落ちる感じの声調になります。
人にぶつかったときや約束の時間に少し遅れたときなど、日本語の「ごめんね」「すみません」にあたる感覚で使えます。
| 表現 | Xin lỗi |
|---|---|
| 発音の目安 | シン ロイ |
| 丁寧さのレベル | 標準的 |
| 主なシーン | 日常のちょっとした謝罪 |
| ニュアンス | 素直な「ごめんね」 |
Tôi xin lỗiで素直に謝る
自分の非をはっきり伝えたいときは「Tôi xin lỗi」という少し長い形が役立ちます。
「Tôi」は一人称の私にあたるため、「私が謝ります」というニュアンスが強くなります。
仕事でミスをしたときや、相手に迷惑をかけたと自覚している場面で使うと、誠実さがより伝わります。
上司や取引先相手にも使えるので、フォーマル寄りの場面で覚えておきたいフレーズです。
| 表現 | Tôi xin lỗi |
|---|---|
| 発音の目安 | トイ シン ロイ |
| 丁寧さのレベル | やや丁寧 |
| 主なシーン | 仕事やフォーマルな謝罪 |
| ニュアンス | 自分の非を認める謝罪 |
Em xin lỗiで距離を縮める
親しい関係や自分が年下側の立場にいるときは「Em xin lỗi」を使うことがあります。
「Em」は自分が年下や後輩という立場から相手を立てる人称で、恋人や友人、職場の先輩に対しても使われます。
恋人同士でけんかしたあとに「Em xin lỗi」と伝えると、かわいらしい響きとともに素直な反省が伝わります。
男性側が謝るときは「Anh xin lỗi」と人称を変えて使うことも多く、二人の距離感に合わせて使い分けられます。
| 表現 | Em xin lỗi |
|---|---|
| 発音の目安 | エム シン ロイ |
| 丁寧さのレベル | 親しみがある |
| 主なシーン | 恋人や親しい友人への謝罪 |
| ニュアンス | 甘えを含んだ謝罪 |
Rất xin lỗiで強く謝る
「本当にごめんなさい」と強く気持ちを伝えたいときは「Rất xin lỗi」という言い方が便利です。
「rất」はとてもという意味で、謝罪の度合いを高めてくれる副詞の役割を持ちます。
相手に大きな迷惑をかけたときや、ミスの影響が重いと感じる場面では、この表現を加えることで真剣さを示せます。
ビジネスメールや公式な場面では、文章の中で文頭に置いて丁寧な謝罪文として使われることもあります。
| 表現 | Rất xin lỗi |
|---|---|
| 発音の目安 | ザット シン ロイ |
| 丁寧さのレベル | 強い謝罪 |
| 主なシーン | 重大なミスやトラブル |
| ニュアンス | とても申し訳ない気持ち |
Thực sự xin lỗiで心から詫びる
心からの謝罪を伝えたいときには「Thực sự xin lỗi」という表現が使えます。
「thực sự」は本当にという意味で、感情のこもった真剣な響きを与えます。
相手の信頼を傷つけてしまったときや、誤解を解きながら誠意を示したいときにとてもよく合うフレーズです。
口頭だけでなくメッセージアプリやメールにもそのまま使えるので、深く反省していることを文字でも伝えられます。
| 表現 | Thực sự xin lỗi |
|---|---|
| 発音の目安 | トゥック ス ウィ シン ロイ |
| 丁寧さのレベル | 非常に丁寧 |
| 主なシーン | 信頼を傷つけた場面 |
| ニュアンス | 心からの謝罪 |
Thành thật xin lỗiでフォーマルに謝罪
もっともフォーマル寄りの強い謝罪としてよく使われるのが「Thành thật xin lỗi」です。
「thành thật」は誠実なという意味を持ち、日本語の「誠に申し訳ございません」に近い印象になります。
会社としての謝罪文や、公式なお詫びメール、顧客対応の場面で使うとよくなじむ表現です。
日常会話では少しかしこまった印象になるため、本当に重大な場面に絞って使うと効果的です。
| 表現 | Thành thật xin lỗi |
|---|---|
| 発音の目安 | タン タット シン ロイ |
| 丁寧さのレベル | 非常にフォーマル |
| 主なシーン | 公式な謝罪やビジネス文書 |
| ニュアンス | 誠心誠意の謝罪 |
Thông cảm nhéで理解を求める
必ずしも自分が悪いわけではないけれど、相手に事情をわかってほしいときは「Thông cảm nhé」がよく使われます。
直訳すると理解してねという意味で、軽い謝罪と相手への理解のお願いがセットになった便利な表現です。
忙しくて約束を断らざるをえないときや、遅刻しそうなときに事情を説明しながら添えると柔らかい印象になります。
状況にもよりますが、日本語の「ごめんね、わかってね」に近い雰囲気で覚えておくとイメージしやすくなります。
| 表現 | Thông cảm nhé |
|---|---|
| 発音の目安 | トン カム ニェ |
| 丁寧さのレベル | カジュアル |
| 主なシーン | 事情をわかってほしい場面 |
| ニュアンス | 理解を求める軽い謝罪 |
ベトナム語の謝罪フレーズが活躍する場面
ここからは、紹介したベトナム語のごめんなさいフレーズが実際にどのような場面で活躍するのかを整理していきます。
日常のちょっとしたミスからビジネスシーン、旅行中のトラブルまで、シーンごとにふさわしい言い方をイメージできるようにしておきましょう。
あらかじめ状況別の使い分けを知っておくと、とっさのときにも自然と口からフレーズが出るようになります。
日常会話のちょっとした失敗
友達とぶつかってしまったり、飲み物を少しこぼしてしまったりする日常の失敗では、シンプルな「Xin lỗi」だけで十分なことが多いです。
相手との距離が近ければ、笑顔やジェスチャーを添えることで空気を和らげることもできます。
少しくだけた雰囲気を出したいときは、表情や声のトーンで申し訳ない気持ちを乗せると伝わりやすくなります。
- 軽くぶつかったときの謝罪
- 飲み物をこぼしたときの一言
- 資料を渡し忘れたときの謝罪
- 待ち合わせに数分遅れたとき
- LINEの返信が少し遅れたとき
ビジネスメールや商談での謝罪
ビジネスメールや商談の場では、より丁寧な「Tôi xin lỗi」や「Thành thật xin lỗi」などを使うと誠実な印象を与えられます。
特に納期遅れや手違いが発生した場合は、事情説明の前後に謝罪フレーズを入れることで文章全体が柔らかくなります。
下の表のように、状況ごとに使いやすいフレーズを決めておくと、毎回迷わずに短時間でメールを書くことができます。
| 状況 | おすすめフレーズ |
|---|---|
| 軽い手違い | Tôi xin lỗi |
| 納期遅れ | Thành thật xin lỗi |
| 誤送信 | Rất xin lỗi |
| クレーム対応 | Thực sự xin lỗi |
学校や職場での人間関係
学校や職場では、相手との立場や距離感によって使うフレーズを柔軟に変える必要があります。
先輩や先生に対しては「Tôi xin lỗi」や「Em xin lỗi」のように敬意のこもった言い方を選ぶと無難です。
同僚同士であれば、多少くだけた表現でも問題ないことが多く、表情や態度も含めて全体で謝る姿勢を見せることが大切です。
背景にある文化や礼儀の感覚を知ったうえで、どの言い方が心地よく響くかを観察すると関係づくりがスムーズになります。
旅行中のトラブル対応
旅行中は、レストランやタクシー、ホテルのスタッフなど初対面の人に対して謝る場面が多くなります。
席を間違えて座ってしまったり、列の順番を勘違いしてしまった場合には、はっきりとした声で「Xin lỗi」と伝えることが大切です。
通路をふさいでしまったときなどは、軽く手を上げながら「Xin lỗi」と言うと、道を譲ってもらいやすくなります。
英語がなかなか通じない場面でも、この一言を添えるだけで相手の表情がやわらぐことが多く、トラブルの拡大を防ぐ助けになります。
ベトナム語で謝られたときの返事
謝る言葉だけでなく、相手からベトナム語でごめんなさいと言われたときの返事を知っておくことも重要です。
相手の謝罪を受け入れるのか、それともまだ不満があるのかによって、選ぶフレーズは変わります。
ここでは典型的な返事の言い方を整理し、場面ごとのニュアンスの違いを解説します。
Không saoで許すとき
もっともよく使われる受け答えが「Không sao」で、日本語の大丈夫だよに近い意味になります。
軽いミスや小さなトラブルであれば、笑顔で「Không sao」と返すだけでその場の空気が和みます。
「Không sao đâu」と少し伸ばした言い方にすると、さらに優しいニュアンスが加わります。
- 軽いミスを許す返事
- ぶつかられたときのリアクション
- 小さな遅刻に対する返事
- メッセージの誤送信を許す一言
- 不慣れな観光客への気遣い
気持ちを受け止めて返す言い方
相手が真剣に謝ってくれたときは、謝罪を受け止めつつ感謝も伝える表現が役立ちます。
たとえば「Cảm ơn vì đã xin lỗi」は謝ってくれてありがとうという意味で、誠実さに対する感謝を示せます。
同時に「Mình hiểu rồi」など理解を表すフレーズを組み合わせると、関係を前向きに進めやすくなります。
| 状況 | おすすめ返事 |
|---|---|
| しっかり謝られたとき | Cảm ơn vì đã xin lỗi |
| 事情を理解したと伝えたいとき | Mình hiểu rồi |
| もう気にしていないことを伝えたいとき | Không sao nữa |
| これから気をつけてほしいと伝えるとき | Lần sau chú ý nhé |
まだ怒っているときの伝え方
どうしても許せない気持ちが強い場合は、受け入れがたいことをやんわり伝えるフレーズもあります。
たとえば「Tôi vẫn buồn lắm」はまだとても悲しいという意味で、自分の感情を正直に表現できます。
「Xin hãy cho tôi thời gian」は時間がほしいというニュアンスで、関係を切るのではなく距離を置きたいときに便利です。
強く言い過ぎると関係がこじれやすいため、感情を表しつつも相手への敬意を忘れない言い回しを意識するとよいでしょう。
日本語のすみませんに近いベトナム語表現
日本語のすみませんは謝罪だけでなく感謝や呼びかけにも使える便利な言葉ですが、ベトナム語では用途ごとに言い方が分かれます。
同じ感覚ですべてを「Xin lỗi」で済ませてしまうと、不自然に聞こえてしまう場面も出てきます。
ここでは謝罪、感謝、呼びかけの三つの用途に分けて、日本語のすみませんに近いベトナム語表現を整理します。
謝罪で使う場面の違い
謝罪の意味のすみませんにもっとも近いのが「Xin lỗi」や「Tôi xin lỗi」であることはすでに見てきました。
ただし日本語ほど頻繁に謝る文化ではないため、ベトナム人の友人から見ると日本人は謝り過ぎに感じられることもあります。
小さなことでも何度も「Xin lỗi」を繰り返すと、かえって距離を感じさせてしまう場合もあるため注意が必要です。
- 本当に非がある場面で使う
- 一度きちんと謝ったら繰り返しすぎない
- 笑顔や態度でも気持ちを示す
- 事情説明とセットで伝える
- 相手の反応を見ながら調整する
感謝を伝えるときの言葉
日本語ではありがとうの代わりにすみませんを使うことがよくありますが、ベトナム語ではしっかり感謝の言葉を使うのが自然です。
代表的なのが「Cảm ơn」で、状況によって「Cảm ơn anh」や「Cảm ơn em」のように相手を示す言葉を付け加えます。
謝罪フレーズと混同しないように、感謝を伝えるときには必ずCảm ơn系の表現を使う癖をつけると安心です。
| 日本語の言い方 | ベトナム語の表現 |
|---|---|
| すみません、ありがとうございます | Cảm ơn |
| 本当に助かりました | Cảm ơn nhiều lắm |
| ご親切にありがとうございます | Cảm ơn anh chị rất nhiều |
| いつもありがとうございます | Cảm ơn vì luôn giúp tôi |
呼びかけに使う便利フレーズ
店員さんを呼ぶときなど、日本語のすみませんにあたる呼びかけの言葉としてよく使われるのが「Em ơi」です。
若い店員さんやスタッフに対して、軽く手を挙げながら「Em ơi」と声をかけると自然な印象になります。
年上の人や男性店員であれば「Anh ơi」や「Chị ơi」を使い分けることで、敬意と親しみを同時に表現できます。
謝罪の意味を含まない単なる呼びかけの場面では、Xin lỗiではなくこうした人称を使ったフレーズを選ぶとよいでしょう。
ベトナム語のごめんなさいを身につける学び方
フレーズを一覧で眺めるだけでは、いざというときに口からすぐ出てこないことがよくあります。
ここでは、ベトナム語のごめんなさい表現を実際に使えるレベルまで定着させるための学び方を紹介します。
自分の生活スタイルに合う方法を組み合わせて習慣化すると、短い期間でも驚くほど自然に話せるようになります。
音声で耳から覚える方法
発音や声調に特徴があるベトナム語では、耳から覚える学習法がとても効果的です。
オンライン講座や学習アプリの音声機能を使って、Xin lỗiやKhông saoなどのフレーズを繰り返し聞いてみましょう。
自分の声を録音して本場の発音と聞き比べると、どこを直せばよいかがはっきり見えてきます。
- 音声付き教材の活用
- シャドーイングの練習
- 録音して自分の声を確認
- 毎日同じフレーズを反復
- 通勤時間や隙間時間の活用
例文ノートで書いて覚える方法
文字で覚えるのが得意な人には、オリジナルの例文ノートを作る方法がおすすめです。
左側にベトナム語、右側に日本語訳を書くなど、自分が見やすい形式でフレーズを一覧にしていきます。
状況ごとにページを分けておくと、必要なときにすぐ参照でき、復習もしやすくなります。
| ページのカテゴリ | 内容の例 |
|---|---|
| 日常の謝罪 | Xin lỗi / Em xin lỗi |
| ビジネスの謝罪 | Tôi xin lỗi / Thành thật xin lỗi |
| 返事のフレーズ | Không sao / Mình hiểu rồi |
| 呼びかけと感謝 | Em ơi / Cảm ơn |
現地の人との会話で慣れる方法
実際にベトナムの人と話す機会があるなら、学んだフレーズを積極的に試してみるのが一番の近道です。
オンラインレッスンや語学交換サービスを使えば、日本にいながらでもベトナム語話者と会話を楽しめます。
会話の中で相手が自然に使っている謝罪や返事の言い方をメモしておくと、生きた表現として自分のものにできます。
失敗を恐れずに「Xin lỗi」の一言からでも話しかけてみることで、実践を通じて自信が育っていきます。
ベトナム語で謝るときに意識したい心構え
ベトナム語でごめんなさいを伝えるときに大切なのは、言葉そのものよりも相手を尊重する気持ちと素直さです。
日本語の感覚で謝りすぎず、本当に必要な場面ではまっすぐ目を見てXin lỗiと伝えることが、信頼関係を深める近道になります。
シーンに合ったフレーズを選び、声のトーンや表情も含めて気持ちを込めることで、言語の違いを越えて思いが届きやすくなります。
ここで紹介した表現を少しずつ練習しながら、自分らしいベトナム語の謝り方を身につけていきましょう。

