ベトナム航空のビジネスクラスは、フルサービスでありながら比較的手頃な価格で利用できると話題になっています。
一方で「機内エンタメが弱い」「Wi-Fiがない」など気になる声もあり、評判は良い点と課題がはっきり分かれる傾向があります。
ここでは実際の利用者の口コミをもとに、シートや機内食、サービス、料金のリアルな評価を整理し、どんな人に向いているかを詳しく解説します。
ベトナム航空ビジネスクラスの良い評判＆口コミ
このセクションでは、実際にベトナム航空のビジネスクラスに搭乗した人たちの「良い評判」に絞って紹介します。
座席の快適さや機内食、客室乗務員の対応、コストパフォーマンスなど、特に評価が高いポイントをテーマ別に整理します。
座席の快適さ
ビジネスクラスは、足元も広くフルフラットのため就寝時も快適です。
引用：HIS
ベトナム航空のビジネスクラスは、長距離路線を中心にフルフラットシートが採用されており、足元のゆとりと寝心地の良さが高く評価されています。
「エコノミークラス特有の足を伸ばせないストレスがない」という声も多く、夜行便でもしっかり眠れたという口コミが目立ちます。
シートのクッション性も十分で、到着後の疲労感が少ないという感想も多く見られます。
フルフラットの寝心地
もちろんフルフラットなのでとっても快適で、ご飯もおいしくスタッフの方々も親切で大満足でした。
引用：note
フルフラットにしたときの寝心地については、ベッドさながらという表現を使う利用者もいるほど評価が高いです。
シーツや毛布、枕もふかふかで、長距離でも深く眠れたという声が複数の口コミで共通しています。
深夜便でしっかり睡眠を取りたい人にとって、ベトナム航空のビジネスクラスは大きな魅力になっています。
機内食の味
機内食は感動するほどのものはないものの、全体に十分に美味しかったです。
引用：4travel.jp
機内食については「突出して豪華ではないが、おおむね美味しい」という現実的な高評価が多いです。
和食や洋食に加え、ベトナム料理メニューが選べる便もあり、フォーや生春巻きなど現地らしい味を楽しめる点も人気です。
短距離路線でもクオリティの高い軽食が出るケースがあり、価格を考えると満足度は高いという印象です。
アメニティと設備
アメニティが充実しており、保湿リップスティックやローション、アイマスク、耳栓、スリッパなどが用意されていました。
引用：クランクイン！
長距離路線のビジネスクラスでは、アメニティキットの充実ぶりに驚く人も少なくありません。
保湿系アイテムやアイマスク、スリッパなどがセットになっており、手荷物を減らしたい旅行者には嬉しいポイントです。
こうした細かな気配りが「値段以上に快適な旅だった」というポジティブな評価につながっています。
客室乗務員の対応
機内食も美味しくCAさんの丁寧でフレンドリーなサービスもよかったです。
引用：soko2 TRAVEL
客室乗務員のサービスに関しては、フレンドリーで細やかな対応を評価する口コミが多く見られます。
飲み物のお代わりをこまめに聞いてくれる、寝ている間は静かにしてくれるなど、距離感のちょうど良さを好意的に受け止める人が多いです。
英語や簡単な日本語でのコミュニケーションもスムーズで、緊張せずに過ごせたという声もあります。
コストパフォーマンスの良さ
ベトナム航空ビジネスクラスは、日系エアラインなどのビジネスと比べるとかなりお手頃価格なので、総じて高評価です。
引用：旅と料理と日々のこと
ベトナム航空ビジネスクラスの大きな強みが、同路線の他社ビジネスクラスよりも価格が抑えめな点です。
「この値段でフルフラットとラウンジ利用がつくなら十分お得」という口コミが多く、コスパ重視の旅行者に特に選ばれています。
マイルやセール運賃を活用すれば、さらにお得にビジネスクラス体験ができるケースもあります。
ベトナム航空ビジネスクラスの悪い評判＆口コミ
ここでは、ベトナム航空ビジネスクラスに対するネガティブな評判や、利用者が感じたデメリットをテーマ別に紹介します。
良い口コミだけでなく、課題となっているポイントも知っておくことで、自分にとって許容できるかどうかを判断しやすくなります。
シートの古さに関する声
最近利用のビジネスクラスで良くなかったです。シートは古い、サービスはイマイチ、機内食は早く引き上げる印象でした。
引用：トリップアドバイザー
一部の機材では、ビジネスクラスのシートが古く感じられるという口コミがあります。
路線や機材によって最新のフルフラットタイプと旧型シートが混在しており、期待していたほどの快適さを感じられなかったという声もあります。
予約前に機材情報を確認し、新しい機材の便を選ぶことが満足度を左右しやすい点は覚えておきたいところです。
機内エンタメとWi-Fiの物足りなさ
No in-flight entertainment, no free Wi-FI, even for the Business Class passengers.
引用：Skytrax
特に短中距離路線や一部便では、ビジネスクラスでも機内エンターテインメントが弱かったり、画面自体がないケースがあります。
さらに多くの機材で機内Wi-Fiサービスが提供されておらず、仕事をしたい人や、オンラインで暇つぶしをしたい人からは不満の声が挙がっています。
映画や音楽のコンテンツを事前にダウンロードしておくなど、自衛策が必要になる場面も想定しておきましょう。
機内食の当たり外れ
機内食は感動するほどのものはないものの、両便ともに全体に十分に美味しかったです。ただ、ハノイ便で最初にサーブされたパンがなぜか冷えきってあまり美味しくなかったのはちょっとどうなのかとは思いました。
引用：4travel.jp
全体としては「美味しい」という評価が多いものの、メニューや便によって当たり外れがあるという口コミも見られます。
パンが冷えていた、メイン料理の味付けが好みに合わなかったなど、細かな不満が書かれているケースもあります。
食事に強いこだわりがある人は、事前にレビューで具体的なメニューの評価を確認しておくと安心です。
地上スタッフの対応への不満
接客接遇に問題のある外国人スタッフをビジネスクラスカウンターに配置していることに大変不信感を抱きました。
引用：トリップアドバイザー
チェックインカウンターや地上スタッフの対応については、空港や担当者によって当たり外れがあるとの口コミがあります。
説明が不十分だった、トラブル対応がスムーズでなかったなど、サービスレベルのばらつきを指摘する声もあります。
重要な要望がある場合は、落ち着いて確認しながら進めることがトラブル防止につながります。
設備やメンテナンスへの指摘
The food was better, the bedding was comfortable and warm. However, lack of WiFi and poor maintenance are major issues with Vietnam Airlines.
引用：Oscape
一部のレビューでは、Wi-Fiがないことに加えて、座席まわりの傷や古さなどメンテナンス面の弱さを指摘する声もあります。
フルフラットや寝具など基本性能は良い一方で、細部の作り込みや設備の新しさでは日系や中東系キャリアに劣るという評価も見られます。
最新鋭のラグジュアリー体験を求める人よりも、実用的な快適さと価格のバランスを重視する人向きと言えるかもしれません。
ベトナム航空ビジネスクラスのシート
ここからは、評判の中心となりやすいビジネスクラスのシートについて、配列やタイプ、選び方のコツを整理して紹介します。
路線や機材によってシート仕様が異なるため、どの便を選ぶかで快適さが変わる点も押さえておきましょう。
座席配列
日本発着の長距離路線では、1−2−1配列のフルフラットシートが採用されているケースが多くなっています。
すべての座席から直接通路に出られるレイアウトの便もあり、プライバシーと動きやすさの両方を兼ね備えています。
一方で、一部の路線では2−2−2配列の機材も残っており、窓側席から通路へ出にくいケースもあるため注意が必要です。
| 路線の例 | 日本発着長距離 |
|---|---|
| 機材の例 | B787-9 / A350-900 |
| 座席配列 | 1-2-1 ヘリンボーン |
| シートタイプ | フルフラット |
| プライベート感 | 高い |
シート選びのコツ
快適に過ごしたいなら、自分の旅行スタイルに合った席を意識して選ぶことが大切です。
窓側の一人席は静かに過ごしたい人向きで、中央のペア席は夫婦や友人同士の旅行に向いています。
ギャレーやトイレの近くは人の出入りが多くなるため、できれば少し離れたエリアを選ぶと落ち着いて過ごしやすくなります。
- 一人旅なら窓側の単独席
- 二人旅なら中央のペア席
- 静かさ重視ならギャレーから離れた列
- 景色重視なら翼より前方の窓側
ラウンジや機内設備
日本の空港発の便では、提携航空会社のビジネスラウンジを利用できることが多く、出発前から落ち着いた時間を過ごせます。
機内では大型モニターや収納スペース、電源など基本的な設備が備わっており、仕事をしたい人にとっても使いやすい環境です。
ただし機材によって設備の新しさに差があるため、最新機材の便を選ぶことで満足度を高めやすくなります。
ベトナム航空ビジネスクラスの運賃
次に、気になる運賃水準と「本当にお得なのか」という観点から、料金の目安や賢い購入方法を見ていきます。
同じ区間でもシーズンや予約方法によって大きく金額が変わるため、いくつかのパターンを知っておくことが重要です。
料金の目安
ベトナム航空のビジネスクラスは、日系キャリアより安めの価格設定で販売されることが多いです。
例えば日本からホーチミンやハノイを経由して東南アジアやヨーロッパへ向かう場合、他社ビジネスクラスより数万円ほど安いケースもあります。
オフシーズンやセール時期を狙えば、エコノミーの高い時期とさほど変わらない水準でビジネスクラスに乗れることもあります。
| 区間の例 | 日本〜ホーチミン往復 |
|---|---|
| クラス | ビジネスクラス |
| 料金の目安 | おおよそ15万〜25万円前後 |
| 特徴 | 同路線の他社より安め |
お得に購入する方法
ベトナム航空ビジネスクラスをお得に利用したいなら、いくつかのポイントを押さえておくと有利になります。
航空会社や旅行会社のセール情報をチェックしたり、マイルの特典航空券を活用することで、支払う金額を大きく抑えられる場合があります。
出発日をある程度柔軟に動かせる人ほど、安い日程に合わせて予約しやすくなります。
- 早期予約セールを活用する
- マイルで特典航空券を狙う
- 平日やオフシーズンの出発日を選ぶ
- 経由便も候補に含めて比較する
他社ビジネスクラスとの違い
日系や中東系のビジネスクラスと比べると、ベトナム航空は「ラグジュアリーさよりコスパ重視」という立ち位置にあります。
シートや機内食は十分に高水準でありながら、価格が抑えめな点が大きな魅力です。
一方で機内Wi-Fiや最新エンタメなど付加機能では見劣りする部分もあるため、自分が何を重視するかで評価が分かれやすくなります。
ベトナム航空ビジネスクラスはどんな人に向いているか
ここでは、口コミやサービス内容から見えてくる「ベトナム航空ビジネスクラスに向いている人のタイプ」を整理します。
自分の優先度と照らし合わせることで、選ぶべきかどうかの判断材料にしやすくなります。
コスパ重視の旅行者
最も向いているのは「できるだけ安くビジネスクラス体験をしたい」というコスパ重視の旅行者です。
ラグジュアリーさよりも、フルフラットシートとラウンジ利用など必要十分な快適さを求める人にはぴったりです。
エコノミーとの差額がそれほど大きくない場合、思い切ってベトナム航空ビジネスクラスを選ぶ価値は高いと言えます。
アジア路線をよく利用する人
ホーチミンやハノイ経由で東南アジア各地へ行く人にとっても、ベトナム航空ビジネスクラスは有力な選択肢になります。
東南アジア間の短距離でもビジネスクラスを利用できるため、移動そのものをゆったり楽しみたい人に向いています。
- 日本〜ベトナムの直行便を利用する人
- ベトナム経由で東南アジアに行く人
- トランジット時間も含めて快適さを重視する人
アジア系らしい温かいサービスが好きな人にとっても、相性の良いエアラインになりやすいでしょう。
機内でのネット接続をそこまで重視しない人
機内で常にオンライン環境を求める人には、Wi-Fi非搭載の便が多いベトナム航空ビジネスクラスはやや不向きです。
一方で、機内では映画を見たり眠ったりして過ごすスタイルの人にとっては、それほど大きなデメリットにならない場合もあります。
オフラインで楽しめるコンテンツや仕事を事前に用意できる人であれば、価格とのバランスで十分満足しやすいでしょう。
ベトナム航空ビジネスクラスの総合評価
ベトナム航空ビジネスクラスは、フルフラットシートや丁寧なサービス、充実したアメニティなど「基本性能」は高水準で、価格を考えるとコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
一方で、機内Wi-Fiの未整備や機材の新旧差、地上対応のばらつきなど、ラグジュアリーさを徹底して求める人には物足りない点もあります。
総じて「快適さと価格のバランスを重視しつつ、最新設備にはこだわりすぎない人」にとって、ベトナム航空ビジネスクラスは非常に魅力的な選択肢になるでしょう。
予約時には機材や路線、最新の口コミを確認し、自分の優先度と照らし合わせて検討することで、満足度の高いフライトを実現しやすくなります。